美郷町六郷では、毎年2月11日~2月15日の5日間、『六郷のカマクラ』という小正月行事があります。
豊作、安全繁栄を祈る「年ごい」と、凶作や不幸を除去する「悪魔払い」、その年の吉凶を占う「年占い」が一体になった行事で、国指定重要無形民俗文化財としても指定されています。
「天筆」(短冊状の色紙を緑→黄→赤→白→青の順に長く継ぎ合わせたもの)は、11日に書初めされ、12日に長い青竹の先に付けて戸外に掲揚されるのですが、この天筆が雪に映えて素敵な風景に
その天筆にはこんな文字が…
『奉納 鎌倉大明神 天筆和合楽 地福円満楽 〇〇〇〇楽 あらたまの 年のはじめに筆とりて よろずの宝 かくぞあつむる 〇年正月吉日 氏名 敬白』
13日頃に「鳥追い小屋(鳥小屋)」と呼ばれる雪室作りが行われます。雪を40センチ位の厚さに四角に積み上げて、天井に茅を編んで作った莚(むしろ)を載せて作り、「鎌倉大明神」が奉られます。その出来具合は審査・表彰されるので、審査員の目線になったつもりで見比べてみるのも良いかもしれません。
そして、最終日15日の夜8時頃には、南軍・北軍の二手に分かれて、長さ3~4m程の青竹を振り下ろして打ち合う『竹うち』があり、初めてその姿を見た時は衝撃的でした。特に、2回戦目終了後の「天筆焼き」で盛り上がりを見せる中の最終戦がなんともいえない雰囲気を醸し出しています。北軍が勝てば豊作、南軍が勝てば米の値があがると言われており、その結果も気になるところです。
11日には「蔵開き」も行われ、酒造りの工程を垣間見ることができたり、六郷の名水から作られた銘酒を試飲したり購入することもできます♪折角なので、この機会に出向いて写真を撮ってみたいと思います。
美郷町六郷カマクラ畑へは…